必ず自分に風を起こして、より良くなっていく力の本

東田直樹さんという作家さんをご存じでしか?

東田さんは、重度自閉症をお持ちの絵本作家さんです。

そんな東田さんの目を通して見える世界について書いてくれるエッセイは、

私が定期的に読みたくなるものの一つです。

等身大でご自分の内面や気づきを語ってくれる彼の言葉は、

何度読んでも、涙がでます。

その涙は、彼に共感しているという言い方もできますが、

今の私ではなく、以前の、

身動き取れなかった私自身の感覚とも重なりあうからだと思います。

 

もちろん私は五体満足で、何か身体的に困っていることはありません。

そして、いつも元気で明るい、行動的だと、多分周囲の人たちも言うことでしょう。

 

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でも、感性研究所 岡田裕之先生の成幸プログラムと出会う前の私は、

自分自身の感情も行動も、私には手に負えなくて。

ほとほと、自分がどうしたいのか理解出来なくて、困り果てていました。

出口の見えないトンネルで一人もがいている、

という言葉がぴったりだと思います。

あなたにもありませんか?こういう感覚。

 

・自分の想いと行動は、繋がってるようでいて、

その繋がりは見えなくなったり。

 

・本当は目の前の人に「ヘルプ!」と泣きつき叫びたいのに、

ただ元気に、にこにこ笑っているしかなかったり。

 

・不安だから、立ち止まっていられなくて、

何でもいいから、とにかく行動したくなったり。

 

・私さえ、今だけ我慢すればいいからと、

我慢しすぎて、我慢している感覚も鈍くなったり。

 

他人からどう見えているかということではなく、

全身でふんばって、どうしようも出来ない自分の心を

なんとかごまかして、「がんばって元気に暮らしていた」そんな感じでした。

いわゆる、「ポジティブシンキング」ですね。

 

でも、私自身が岡田裕之先生の成幸プログラムと知り合って5年が経ち、

どこか、日本の茶文化と通じる、岡田先生が創るプログラムを

ますます間近で拝見できる機会が増えました。

 

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そして今、私も含めた受講生の変化を見続け、

また、先生ご自身の指導方法などを身近で学び続けて思うことは。

 

自分の心に、小さな種火を持っている人は、

必ず 自分に風を起こして、より良くなっていく。

 

そして、種火とは、「何か今の私、不具合を感じている。」

そんな気持ちを素直に受け止めてあげる力です。

 

その種火からうまく火を起こし、効率よく燃やして行くために、

どれくらい時間がかかるかは、

人それぞれ違うかもしれません。

だから、一度学び始めたら、

ずっと学び続けて、火を育てていくのが良いのと思いますが、

なによりも、まず。

 

ご自分をのびのびと、あるがままに生かしてあげるのは、

自分自身にしかできないことで、放棄してはいけないと、

東田さんのエッセイを読むと、いつもそんなことを思います。

そして、私自身も以前はそれが出来なかったように、

今、そうできない人がいることも、忘れないようにしたいなと思うんですよね。

 

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最後に、この本の中から、私が一番大切にしたい一文をご紹介します。

 

楽に生きられるということは、遊んで暮らすことではありません。

自分らしく生きるために、工夫することです。

東田夏樹 「風になる」より